コラム

相続トラブル「金持ちケンカせず」は本当だった?

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「金持ちケンカせず」とはよく言うけれど 昔から広く使われている「金持ちケンカせず」という言葉があります。この言葉を「金持ち=資産家はトラブルを起こしにくい」という意味で解釈し、本当にそうなのかを検証してみたいと思います。 トラブルといっても色々ありますが、ここでは「お金のトラブル」の一つとして、遺産分割を取り上げてみましょう。裁判所が発表している司法統計のデータを見たところ、面白い事実が浮かび上がりました。 平成28年のデータですが、「遺産分割事件のうち認容・調停成立件数(「分割をしない」を除く)」では、遺産価額ごとの遺産分割事件の数を集計しています。遺産分割事件の総数7485件のうち、遺産(相続財産)の価額が5,000万円以下の件数は、5,683件でした。 割合にすると約75%です。つまり、ケンカ=遺産分割事件のほとんどは、(失礼な言い方ですが)「金持ち以外の人」が起こしているといっても過言ではないでしょう。 金持ちはなぜケンカしないのか? 遺産分割事件のデータからもわかるように、相続財産の金額が少ない場合でも、十分にトラブルは起こり得ます。「うちはそれほどお金があるわけでもないから、大丈夫だよね」と油断していると、あとが大変になる可能性もあるのです。 逆に、金持ち=ある程度の相続財産を有している場合は、事前に対策を講じています。 将来紛争が起きないように、あらかじめ税理士などの専門家に相談するのは珍しくありません。 誰だって、ケンカはできることならしたくないはずです。相続トラブルという「家族最大のケンカ」を避けるためにも、事前にできることはやっておきましょう。 まずは「話し合い」から 相続トラブルを避けるための第一歩は、「話し合い」です。できれば、家族が集まるタイミングを見計らって、相続の話を切り出してみましょう。 「死んだあとのことを話すなんて」と思うかもしれませんが、家族がもめてしまう姿を想像すると、もっとつらくなりませんか?伝え方には配慮が必要ですが、「家族が幸せに暮らすため」という点を強調すれば、応じてくださる方も多いのではないかと思います。 「そうはいっても、自分たちだけでは何を話せばいいかわからない」という方は、税理士などの専門家に一度相談してみてください。「どのタイミングで何をすればいいか」も含めて、的確なアドバイスをしてくれるはずです。 相続のご相談は目黒区の鳥山会計へ
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