保険契約者必読!生命保険料控除とは?
ご自身、ご家族、お子さんのために生命保険に加入されている方は多いでしょう。当然、毎月保険料を払っているとは思いますが、手続きをちゃんと踏めば、税金が安くなるかもしれないことは知っていますか?つまり、生命保険料控除を使えば、所得税が安くなる可能性があるのです。今回は、この生命保険料控除について解説しましょう。
生命保険料控除とは?
所得税を計算する場合、1年間の総所得額から所得控除を行い、その金額に応じた税率をかけ、さらに税額控除を行うことで、最終的な税額が計算されます。
生命保険料控除とは、所得控除の一つで、一定の条件をみたす制保険や社会保険の支払額を所得から差し引ける仕組みです。
生命保険料控除の3つの種類とは?
実は、生命保険料控除は、保険の種類によってさらに次の3つに分かれます。
・一般生命保険料:民間の生命保険会社が提供する生命保険や各都道府県の共済組合が提供する生命共済に支払った保険料です。
・介護医療保険料:がん保険など、病気やケガで治療をした場合に保険金が支払われる商品に対して支払った保険料を指します。
・個人年金保険料:毎月一定額を積み立て、満期になったら年金として受け取れる商品に対して支払った保険料を指します。
なお、実際にどれだけ控除を受けられるかは、保険料の支払額やいつ契約した保険かによって異なります。計算方法も細かく決められているので、一度国税庁のホームページを見てみましょう。
参照:No.1141?生命保険料控除の対象となる保険契約等
https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1141.htm
実際に生命保険料控除を受けるには?
では、実際に生命保険料控除を受けるにはどうすればいいのでしょうか?
会社員の場合と、自営業の場合で少し異なる点に注意しましょう。
<会社員の場合>
用意するものは、次の通りです。
・生命保険料控除証明書:保険会社から10月ころに送られてきます。万が一紛失した場合は再発行してもらうよう依頼しましょう。
・源泉徴収票;勤務先の総務・経理担当者から受け取ってください。
具体的な手続きですが、基本的には「給与所得者の保険料控除書」に生命保険料控除証明書から情報を書き写せば大丈夫です。
先ほど紹介した一般生命保険料、介護医療保険料、個人年金保険料について、保険会社名・保険の種類・保険料支払い期間・契約者名・保険金受取人、新旧の区分、その一年で支払った保険料の金額を記入しましょう。
<自営業の場合>
用意するものは、次の通りです。
・生命保険料控除証明書:すべての保険会社から取り寄せましょう。
・確定申告書B:国税庁のホームページからダウンロードできます。
具体的な手続きですが、まず生命保険控除証明書から年間に支払った保険料を書き出し、控除額を計算しましょう。その際、保険の種類ごとに金額を計算してください。
計算出来たら、その結果を確定申告書Bに記載しましょう。
実際は、会計ソフトに必要な情報を入力すれば、正確に計算してくれるので安心してください。