締め切り直前の税務署は……
確定申告を1度でも経験したならわかるかもしれませんが、期限直前の税務署は、大変混みあいます。確定申告をするだけで、一日つぶれてしまうのも珍しくありません。さらに、忙しく働いている方だったら、税務署に行く時間すら確保できないこともあり得るでしょう。「税務署に行かなくていい方法があれば……」と思うあなたに教えたいのが、e-Taxです。
e-Taxって何?メリット教えます
簡単にまとめると、「自宅などのパソコンから、確定申告をはじめとする申告・申請・届出・納税の手続きが行えるサービス」のことです。正式名称は「国税電子申告・納税システム」といい、2004年から開始されています。
メリットは、1)24時間手続きができる、2)書類の添付がいらない、3)計算ミスが起こらない、4)還付されるまでが速い、です。
1)についてですが、確定申告の期間中は、24時間e-Taxのシステムを使うことができます(ただし、メンテナンス期間を除く)。
2)についてですが、源泉徴収票や医療費控除に使う領収書などの書類は、必要事項を入力すれば、書類そのものを提出しなくていいということです。ただし、書類自体は5年間保存しておく必要があるので、気を付けましょう。また、すべての書類を添付しなくてはいいわけではないこともご注意ください。
3)についてですが、e-Taxに必要事項を入力すれば、税額を自動的に計算してくれるので、ミスがありません。必要事項を入力し忘れても、エラーが出るので気づけます。
4)についてですが、実際は申告した時期によってばらつきがあるものの、3~4週間程度で還付が受けられるケースが多いです。
e-Taxのやり方って?
e-Taxを使う際の一般的な流れを説明します
最初に、所轄の税務署(お住まいの近くの場合が多いです)に電子申告開始届出書を提出します。国税庁の公式ホームページからオンラインで手続きをするのも可能です。
なお、e-Taxを利用する場合、電子証明書が必要になります。これは「自分が書類を作成しました」という事実を証明するために使うものと考えてください。個人の方がe-Taxを利用する場合、電子証明書としてマイナンバーカードを使うのが一般的です。
手続きが完了すると、利用者識別番号等、必要事項が通知(オンライン発行、後日郵送)されます。これらの事前準備を済ませたら、国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」で書類を作成し、e-Taxにログインして、データを送信する流れです。添付書類のうち、提出が求められるものは、別途税務署に郵送してください。そして、納税すべき金額を、預貯金口座からの振り替え・インターネットバンキングなどで納税しましょう。最後に、納税証明書の交付手続を行えば、一連の手続きは完了です。